コラム システム開発のお仕事

全脳思考からシステム開発のヒント

2009年6月16日  カテゴリー:プロジェクトマネジメント成功の極意  執筆者:ルウシイ杉山

経営コンサルタントとしてあまりにも有名な神田昌典氏が新刊を出しました。
「全脳思考」ダイヤモンド社刊です。

マーケティングを勉強したいと思っている技術者っていますでしょうか?
現在のこんな状況であれば、技術を高めるのも大事ですが、マーケティングを勉強することが、貴方の将来にもっと大きな力を与えてくれると思いますよ。
私が理想とするITコンサルタントに近いですね。

技術だけのITコンサルタントだと、売上管理、粗利管理といったマネジメントに関与できても、突出した新しい価値をもたらすような仕事に関与するのには運を天に任せないといけないでしょう。
でも、技術の上にマーケティングが加わったら、運ではなく自分自身で新しい価値を作りだすこともできるのです。

そんなわけで今週のお勧めは、この「全脳思考」。
450ページという厚さですが、軽々と読めるはずです。
この本を1冊読むことでマーケティングの重要なポイントがほとんど網羅されている。それも分かりやすく説明されているのでお勧めするわけです。

さて、本の宣伝はこのくらいにして、このメルマガはあくまでも「システム開発」についてのメルマガ。
片寄って一部分だけズームインしてみます。

では、本文63ページと64ページから

 つまり、クオリティの高い思考には、論理の積み重ねだけでは
 説明できない領域があることは、経験上わかっていたのであるが
 どうすればその高みにいたれるのかを説明する明確な体系はこれまでなかった。


システム開発のプロジェクトで、詳細設計から全容を理解するのが無理な理由はこれだとわかりました。
で、その解決方法として、神田氏は、こう語っています。

 ジグゾーパズルの完成後の全体像を見たあとは、どんな小さなピースにも
 全体が見いだせるようになる。
 ・・・・(略)
 つまり、一度、全体像を理解してしまうと、部分には全体を完成させる
 強烈なエネルギーが宿りはじめるのである。


プロジェクトを成功に導くコツは、とにかく全体像を理解させること。
まずはこれなんです。


 今日のシステムを成功させるポイント

  積み重ねで全容を理解するのは難しい。
  全容を見せて考え理解させよ。

執筆者: 杉山 淳子

株式会社アイロベックス 代表取締役社長
SEとして26年のキャリアを持つ。SEという職業を誇りに思い、心から愛している。
今の願いは、「リスペクトカンパニー」  一流のプロフェッショナルにみんなを育てること。
社長のブログ掲載中 http://blog.livedoor.jp/ilovex_sugiyama/

お問合せ電話番号:03-6892-2526(平日10:00-19:00)小冊子 [ トホホのシステム開発 ]ご予約受付中!
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