自分の「ものさし」を持て
2009年11月 5日 カテゴリー:成功の鍵はユーザーマインドにあり 執筆者:ルウシイ杉山
お客さまの要望は果てしなくさまざまです。
あれがしたい、これがしたい。
でも、予算には限りが・・・ある。
システムエンジニアは、一通りお客さまの要望や現状の悩みを
聞いた上で、どのような提案ができるでしょうか?
まず第一に、一通りお聞きした要望を、すべて実現する提案書を
作ってしまうのでしょうか?
私は、これはちょっと違うと思っています。
実際は、お客さまは「ここが駄目」と指摘してもらいたいのです。
あれもしたい、これもしたいと思っているのは本当ですが、
現実的に技術として、無理があるものです。
コストパフォーマンスが悪すぎる。
運用が難しすぎて、担当者がいない。
時代の流れから見て、すぐ使えなくなる。
といった、プロの眼から見ての、正直な意見を取り入れた
提案が欲しいと思っているのです。
そうやって、プロの眼から見て、無駄なものを取り除いた結果から
1つずつ、自分の優先順位と金額を見て、どこまでやるのかを
決めたいと思っているのです。
だから、お客さまのご要望だから、何でも断らないという
「思考すること」を放棄した、仕事のやり方はいけません。
そして、自分が経営者だったらここまでやる、という物差しを持って
お客様に提案できれば、もっと良いでしょう。
執筆者: 杉山 淳子
株式会社アイロベックス 代表取締役社長
SEとして26年のキャリアを持つ。SEという職業を誇りに思い、心から愛している。
今の願いは、「リスペクトカンパニー」 一流のプロフェッショナルにみんなを育てること。
社長のブログ掲載中 http://blog.livedoor.jp/ilovex_sugiyama/