『論語』とは、儒教の聖典と呼ばれ、『孟子』『大学』『中庸』と併せて儒教における「四書」の1つに数えられる。
過去に何回か読んでみようと試みたことがあるが、いつも挫折していた。理由は、文章が難しいから。理由は、中国の原文(漢文)を「読み下し文」で書いている本が多いためである。
※「読み下し文」とは、漢文を日本語の語順に直して読むこと。
※一方、「書き下し文」は、漢文を訓読するとおりに、かなまじりで書くこと。
漢文が、そもそも苦手な人では、これでは論語を読むことができない。悔しい思いをしてた所、深夜のコンビニで運命の出会いがあった。それが、この本である。
本書は、論語を、内容の理解に重点を置き、現代語訳化した上で、さらに平易な日常的な口語訳で書かれている。
例えば、
【原文】剛毅木訥近仁
【読み下し文】剛毅木訥(ごうきぼくとつ)、仁に近し
【口語訳】飾りっ気がなくて無口な人は、意外と人間愛にあふれている人だ
となる。
これは、分かりやすい!
一度は読んでみたかった論語、文章の難解さから挫折した経験がある方は、ぜひ手にとってもらいたい一冊である。